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 「分かりません、教えてください」と部下が上司に言いやすいか。それは、その組織やチームが良好な状態にあるかを判断するリトマス試験紙です。

 「分かりません」とすぐに言える若手は、悩む時間を短縮してスムーズに成長できます。それは、組織・チームの成長にもつながります。

「分かりません」と言える組織は成長する
「分かりません」と言える組織は成長する
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 「分かりません」と言いやすい空気・環境はどうしたらつくれるのか。上司と部下、それぞれの立場からできることがあります。

「分かりません」と部下が言えない理由

 なぜ部下が、上司に対して「分かりません」と言いにくいのか。大きな理由は3つあると筆者は考えています。

「分かりません」と言いにくい理由と、それを解消するためにできること
「分かりません」と言いにくい理由と、それを解消するためにできること
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 1つ目は、上司が忙しそうだから。「いつ声をかけてよいのか分からない」「気軽に相談したら迷惑になるのでは」などと考えてしまい、上司に尋ねられないのです。

 この状況を変えるには、上司と部下の双方が「細かなコンタクト」を意識するとよいでしょう。短時間の会話の時間を高頻度で設けるということです。例えば週に2回、各30分のミーティングを、議題がなかったとしても必ず設定するのがお勧めです。

 2つ目の理由は、皆が悩むであろうポイントが何か分からず、「こんなことに悩んでいるのは自分だけではないか、質問したらバカにされるのでは」と部下が考えてしまうから。これを避けるには「ポイントの明確化」を意識しましょう。

 上司の立場にある人は、部下が悩むであろうポイントを事前に伝えることを意識しましょう。そうすれば部下は「こんなことに悩んでいていいのか」と考えずに済みます。

 部下の立場の人は、「障害となりそうなポイントは何か」を、作業着手前に上司に尋ねるとよいでしょう。これがあらかじめ分かっていると、困難に直面しても落ち着いて上司に相談できます。

 3つ目は、上司が期待しているスケジュール感を把握できていないから。いつまでに何をすべきかを認識していないので、自分の作業が遅れていてもそれに気づけません。つまり、「早く上司に質問して解決しなきゃ」という考えに至らないのです。

 こうした状態に陥らないようにするためには、「標準的なスピードとの差」を意識することが重要です。上司は、作業を指示する際、何時間程度で終わらせるべきかも伝えましょう。部下は、いつまでに完了すべきか、作業の着手前に上司に確認する習慣を付けましょう。