メンバーが自律的に動ける状態は、組織が目指すべき姿の一つです。メンバーは自分の裁量で自由に行動できますし、リーダーも事細かに指示せずに済みます。効率的に、かつスムーズに成果を出しやすくなります。
こんなチームはどうすればつくれるのでしょう。あなたがリーダーなら、部下が自律的に動いてくれないと悩んだことがあるのではないでしょうか。また部下の立場にある人は、上司と目線が合わず、自分の判断だけで行動して注意された経験があるかもしれません。
なぜこうしたことが起こるかといえば、目標が共有されていないからです。KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)を適切に設定して共有できていれば、それに基づいてメンバーが自律的に動けるようになります。
今回は、KPIのつくり方を解説します。日々の目標設定にも役立つ考え方なので、「自分にKPIを設定する権限はない」と考えている人もぜひ参考にしてください。
KPIをつくる3つのステップ
KPIをつくるときには、大きく3つのステップを踏みます。ステップ1は、自分の部署やチームの目標が何かを考えることです。短期的な目標、中長期的な目標のそれぞれを考えます。
例えば、「製品の売り上げを3年で5億円にする」「ユーザー数を2025年までに1万人にする」などが考えられます。このように、可能な限り「いつまでに」「どの程度の」レベルを達成するかを具体的に書き込むのが理想です。