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 新卒採用や中途採用で実施される面接。必ずといってよいほど求められるのが自己アピールです。応募者は、学生時代に学んだことや力を入れたこと、前職で身につけた経験やスキルなどを話します。

 このとき、過去をただ時系列に話したり、自分が聞いてほしいことを長々と話したりする人がいます。筆者は面接官を何度も務めたことがありますが、こちらが知りたいことを整理して話してくれる人は多くはありませんでした。

 応募者は、その会社に対して自分が何を説明すべきか戦略的に考えておくことが必要です。今回は、面接で効果的な自己アピールをするために役立つテンプレートをご紹介します。面接官としての経験を基に筆者が作ったものです。

 これを使った人が就職希望ランキング上位の外資系企業に全くの別業種から転職を成功させるなど、いくつも実績があります。筆者は“鉄板”のテンプレートだと考えています。

会社が何を目指しているかを整理する

 採用面接で応募者が話すべきは、「その会社や部署が何を目指しているか、そのために自分のスキルや経験をどう生かせるか」です。これを論理的に説明できることが重要です。会社が目指すものを正しく捉え、面接官を納得させられる話の流れをつくるには、どうしたらよいのでしょうか。

 そこで使っていただきたいのが、以下のテンプレートです。A~Dの空欄を順に埋めていくことで、その会社の採用面接で何を話すべきなのか分かってきます。

自己アピールを考えるためのテンプレート
自己アピールを考えるためのテンプレート
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 具体的に見ていきましょう。まずはAです。Aを埋めていくことは、あなたがその会社をどのように理解しているか整理する作業になります。

 (I)は会社が目指していること(理念・スローガン)など、(II)はそれを実現するための業務や手法です。これらの業務を円滑に運営していくための部署や役割が(III)に当たります。

 (I)は、会社Webサイトの「社長メッセージ」などから見つけることができます。(II)は、上場会社であればIR情報から入手できます。中小企業なら、Webサイトやその会社が取り上げられている過去の記事などから把握できるでしょう。

 (III)は、Webサイトのうち「新卒募集」のページを見るのがお勧めです。当該部署の従業員のインタビューが掲載されている可能性があります。新卒採用の場合は、OB訪問などで情報を入手する方法もあります。情報を得られない場合には、1次面接など選考の初期段階で人事担当や面接官に質問して、理解を深めればよいでしょう。このようにして、会社に対するあなたの理解と、会社の実態のギャップを埋めていきます。