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プログラミングの考え方は“実生活にも役立つ”

 「こんにちはPython」では、プログラムとは何か、Pythonについてといった話から始まり、プログラミングの基本、計算や表示、変数などの入門が前半の章では描かれている。

 「『こんにちはマイコン』でBASICを学んだ人たちは、みんな口をそろえて『変数の概念が分かった』と話していた。BASICには『A=A+1』という文があるが、実はこの式が分からない人は多い。Aというバケツの中に玉が1個入っていて、その中に玉をもう1個入れるのがA=A+1。そういう考え方は絵で説明すると分かりやすいので、そのあたりは今回の本でも大事にしようと思った」(すがや氏)。

 「こんにちはPython」の後半では、テキストベースの「フィズバズゲーム」と「じゃんけんゲーム」、マウスを使ったGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の「スカッシュゲーム」という3つのゲームプログラミングを行う。

 フィズバズゲームやじゃんけんゲームは、IF文やFOR文などの条件分岐や繰り返しを使う。「これがプログラミングのプログラミングたるゆえん」であり、この考え方はプログラミングだけでなく実生活にも役立つとすがや氏は語る。

 「条件分岐の考え方ができると、自分の生活の中でも役に立つことがある。いろんなことで悩んでいる人でも、『もしこれで失敗しちゃったらこうしよう、ああしよう』というような考え方ができて、あまり慌てふためかずに生きられるんじゃないか」(すがや氏)。

一般のプログラミング入門書は実は素人にはハードルが高い

 さらに、すがや氏は「こんにちはPython」を発行した理由を説明した。すがや氏によると、「こんにちはPython」は「入門者の入門書」だと語る。

 いまや、小学校でもプログラミングが必修になっている。そこで、いろいろな人がプログラミングをやってみたいと参考書を探しに本屋に行くと、様々な入門書が並んでいる。「しかし全くの素人が開くと、やっぱりハードルが高い。入門書と言いながらも、その前の段階が必要だと思った。だから『こんにちはPython』は『入門者の入門書』という言い方をしている」(すがや氏)。

 「こんにちはPython」を読めば、他の入門書が読めるレベルになるとすがや氏は言う。つまり、高いハードルを超えるための、一つ手前の踏み台のような書である。あらゆる人にとって取っつきやすいマンガという武器を持っているすがや氏ならではの発想で、「こんにちはPython」は世に出現したというわけである。