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 3つ目のテーマ「この企業の5Gの利活用が面白い」では、KDDIと大林組、NECによる「5G遠隔施工」の事例を大山氏が紹介した。建設機械を遠隔操作することで省人化や生産性向上を図る実証実験だが、現地を取材した大山氏は「思った以上に寒く過酷な環境だった。遠隔で工事ができれば高齢者や女性も活躍できる。新たな雇用も生まれるのでは」と、5Gの可能性を身をもって感じたという。

 4つ目のテーマ「企業と企業を結びつける勘どころは?」について、大山氏は「独り占めしない、利他の心を持つこと。ステークホルダーがやりたいことを見抜き、共感力でWin-Winをつくっていく」と語った。こうした共感力について、女性ならではの強みについても触れ、「男性のように組織からの承認を受ける機会が少ない女性だからこそ、外から承認をもらえればという気持ちでつながっていける」とした。

 一方、クロサカ氏はCES 2020における米デルタ航空の基調講演を例に挙げ、「消費者にとって旅行とは、どこへ行くか調べるところから始まる。航空会社は飛行機を飛ばすだけでなく、生活者目線で点と点を結ぶユーザーエクスペリエンスを意識する必要がある」と指摘した。ただ、企業が勝手に進めるのは嫌われるので、「消費者の同意を得た上でのプラットフォーム展開が重要」と強調した。

「消費者の同意を得ながらつなげていく視点が大事」とクロサカタツヤ氏
「消費者の同意を得ながらつなげていく視点が大事」とクロサカタツヤ氏
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 最後に「5Gビジネスに取り組むのはいつ?」との問いかけに、両氏の答えは「いますぐだ」と一致した。大山氏は「チャレンジをしなければ気付きを得られない。長い目で見て取り組んで」と呼びかけた。クロサカ氏は「コスパではなく5Gで付加価値を高め、みんなで豊かになる。2025年には日本の約15人に1人は認知症になる。テクノロジーの力で不自由なく暮らしたいというニーズがある」と締めくくった。