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 「IT資格実態調査」を2021年9月、日経クロステックで実施。編集部が選んだ49種類の資格について、アンケート形式で、IT資格の保有状況や役立ち度合い、今後の取得意向を調べた。284人の回答から、IT資格の最新動向をひもとこう。

AWSに安定して高いニーズ

 今回は、回答者のIT資格の取得意欲を見る。49種類のIT資格の中から「これから取りたいと思うIT資格」を最大3つ選んでもらった。

 最も多くの回答を集めたのは「AWS認定各種(ソリューションアーキテクトなど)」。284人の回答者のうち67人が取得したいと回答した。回答者全体に占める回答率は23.6%であり、2020年9月に実施した前回調査に引き続いてトップだった。前回の回答率も23.8%と、安定してニーズの高い資格といえるだろう。

取得したい資格
取得したい資格
「取得したい」という回答が10人以上だった資格を示した
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 AWSに続く2位「ITストラテジスト」、3位「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」の順位は前回と同様だ。それ以降の国家資格の顔ぶれも前回と似通っているが、順位には多少動きがあった。前回4位だった「プロジェクトマネージャ」は、前回から4.3ポイントのマイナスで7位に後退。それに代わるように、前回9位だった「システム監査技術者」が5位に浮上した。プラス3.0ポイントという伸びは、49種類のIT資格中で最も高い。

 システム監査技術者に次いで取得意欲が高まったのが、プラス1.8ポイントの「技術士(情報工学部門)」だ。今回調査で保有率が前回に比べてマイナス2.7ポイントと大きく落ち込んでいるため、その揺り戻しともとらえられる。