多くの企業が利用している「Microsoft 365」には、誰もがよく知るメールサービスの「Outlook」やメッセージングサービスの「Teams」、オフィスアプリケーションの「Excel」や「Word」だけでなく、「Power Platform」も含まれている。ちょっとしたアプリケーションを作成したり、サービス同士を連携させてスムーズなやりとりを実現させたりできる。実際にauカブコム証券で作成したPower Platformの事例を基に、その活用方法を解説する。

特集
実例で学ぶPower Platform活用術
目次
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Excelでは無理、テレワーク管理アプリをPower Platformで急きょ作成
テレワークか時差出勤かを管理するアプリを「Power Apps」と「Power BI」で大急ぎで作った。数カ月程度使うつなぎのアプリになればよいと思って作ったが、流行は第5波を数えるまでに続き、1年以上経つ現在も利用されている。登録レコードは数万件に達した。
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システム開発の案件管理アプリをPower Appsで作る
ビジネス文書の作成にExcelを使ったリポートがよく使われている。しかしExcelの場合、報告書が長くなると編集や読むのが大変になる傾向がある。部門ごとや視点ごとなど複数のExcelファイルに情報が散らばりやすい。そこでPower Platformを使って開発案件を管理するシステムを作った。
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「ぐじゃぐじゃ」になりがちなTeamsのチームをPower Platformで管理する
「Teams」は、手軽に小さなグループ(チーム)を作成できるので便利だが、誰もが簡単にチームを作れてしまうため、管理できる仕組みやルールを持たないと問題も起こりやすい。こうした管理の仕組みやチーム作りのルールなどを適用するのに、Power Platformを活用する。
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「何でもExcel」から脱却し、Power BIで積極的に可視化しよう
「データ分析」というと真っ先にExcelが思いつくかもしれないが、Power BIを使えばもっと多様なデータソースからデータを取り込み、Excelではできないような視覚化が可能になる。auカブコム証券では、データ分析にPower BIを活用するよう推進している。
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面談アプリを現場で開発、Power Platform活用術
筆者が所属するチームなどで実際に作った経験を基に、Power Platformの活用法を紹介していきたい。今回は役員の1 on 1ミーティングの予定管理を秘書が作った事例を紹介する。