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 米Microsoft(マイクロソフト)の「Power Platform」を構成するサービス/ツールの1つに、「Power BI」がある。Power BIは様々なデータを取り込んで、可視化するためのツールだ。「データ分析」というと真っ先にExcelが思いつくかもしれないが、Power BIを使えばもっと多様なデータソースからデータを取り込み、Excelではできないような視覚化が可能になる。auカブコム証券では、データ分析にPower BIを活用するよう推進している。

世にあるデータをもっと扱いやすくする

 様々な業種の企業や組織があるが、その中で共通して使われるデータの形式の1つに「Excelファイル」がある。正確には表計算ソフトのファイルであり、組織によっては「Googleスプレッドシート」なども使われているだろう。ここではその代表としてExcelとしておく。

 Excelはデータの蓄積場所の代表例である。最大行数は約100万行。フォーマットの柔軟さから様々な形でデータを詰め込める。Excelをワープロ文書のように図を貼り付ける場所として使ったり、長い文章を書いたりするなど過度な使い方も見かける。私の日常のビジネスでも、ある部門XのAさんから〇〇に関するExcelが、ある部門YのBさんから〇〇に関するExcelが... …と次から次にExcelのデータがやってくることがある。

 Excel以外によく見かけるのが、人事サービスや名刺管理などリスト形式や明細があるようなSaaS(Software as a Service)サービスなどからデータを取り出す際のCSV(Comma Separated Value)形式。また企業間で流通する電子データとしてPDFファイルも多く使われている。

 こういった日常よくアクセスするデータである、Excel形式やCSV形式、PDF形式などのデータを目にしたときには「Power BIに読み込ませ(Extract:抽出)、自分が見やすい形式にする(Transform:変換)、そして可視化する(Load:データを読み込み見たい形を作る)」ことを習慣にするように社内に働きかけている。

読み込めるデータはExcelをはじめ多種多様

 Power BI Desktopは、Power BIのオーサリングツールだ。このツールとWebサービスのPower BIサービスを個人で使う分には無料で利用できる。Power BIで視覚化した結果(「ビジュアル」と呼ぶ)をMicrosoft 365の組織内で共有する場合は、Power BI Proのライセンスが必要となる。また大量データを高速で処理するなど高度な機能を使う場合は、Premium機能が必要となる。以前は組織全体でのライセンス体系しかなかったが、2021年の初めにPremium Per User(PPU)ライセンスというユーザー単位で利用できるライセンスも登場した。

 Power BI Desktopでデータに接続するときは、どのデータ種別に接続するか以下のような「データを取得」ダイアログで選択する。

Power BI Desktopで取得できるデータソース
Power BI Desktopで取得できるデータソース
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 ここにリストされるものは「認定コネクタ」と呼ばれ、マイクロソフトまたはサードパーティーから提供されるものだ。各種類の登録件数を調べてPower BIでまとめてみた(2021年7月26日現在)。 

Power BI認定コネクタの数をPower BIで可視化
Power BI認定コネクタの数をPower BIで可視化
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 データベースに限らず、様々なデータを読み込むことができる。元データから見方を変えたいと思ったら、迷わずPower BIに読み込ませてみている。