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 若手への不満は、育成するうえでの悩みにもつながっている。逆に、悩みの元になっているからこそ、不満を抱いているともいえる。職場の若手に対する実務者の意識を聞いた日経クロステックの独自調査。第2回は育成面での悩みを紹介する。

 若手を育成するうえで悩みがあるかとの設問に対しては、8割超が「とてもある」もしくは「ややある」と回答。「あまりない」は2割弱で、「全くない」と回答した人はわずか1%に過ぎなかった。

8割超が育成に悩む
8割超が育成に悩む
現在もしくは過去5年以内に若手を指導・育成していた実務者に、育成するうえでの悩みがあるか尋ねた結果(資料:日経クロステック)
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 具体的な育成の悩みを尋ねた自由記述の回答を見ると、不満と同様に若手の受け身の姿勢を挙げる実務者が目立った。どうすれば若手が主体性を持って仕事に取り組んでくれるのか、試行錯誤を繰り返している様子がうかがえる。

 例えば、「受け身の姿勢で、教えないと自らやろうとしない」「最初から最後までの流れを丁寧に説明しないと理解できず、自分で仕事を進められない」「技術書などの本を読まず、法律や規則を覚えようとしない」といった声があった。

 一方で、不満では受け身の姿勢に次いで多く挙がった知識やノウハウの少なさに対しては、育成で悩む声がそれほど多くなかった。本人の姿勢と違って、知識やノウハウなどは育成によって身に付けさせられるからだろう。

 育成するうえでの悩みは、受け身の姿勢やコミュニケーション能力の乏しさといった若手側に原因があるものだけではない。

 コロナ禍における在宅勤務の普及で、「直接様子を見たり、気軽に話しかけたりできない」といったデメリットも生じている。他にも、世代が離れていることによる感覚の違い、業務が忙しくて育成に時間を割けないといった意見も挙がった。

コミュニケーションの量と質にも不満
コミュニケーションの量と質にも不満
具体的な育成の悩みを尋ねた自由記述の回答結果(資料:日経クロステック)
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