全846文字
PR

 若手が不満を抱いたままの職場では、いずれ若手が辞めかねない。職場の若手に対する実務者の意識を聞いた日経クロステックの独自調査。第3回は若手の転職状況を紹介する。

 過去3年以内に勤務先を辞めた若手がいるかを尋ねたところ、6割超の実務者が「いる」と回答。若手の退職は、過半の実務者にとって身近なものとなっている。

6割超で身近な若手が退職
6割超で身近な若手が退職
土木分野を専門とする30歳以上の実務者に、過去3年以内に勤務先を辞めた20歳代以下の若手がいるかを尋ねた結果(資料:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 勤務先を辞めた若手の転職先としては、約4割が発注機関だった。「分からない」との回答を除くと最も多い。辞める前の勤務先別に見ると、建設会社や建設コンサルタント会社、発注機関のいずれでも発注機関に転職したという回答が最多だった。

発注機関への転職が多い
発注機関への転職が多い
過去3年以内に勤務先を辞めた20歳代以下の若手がいるかを尋ねた設問で「いる」と回答した人に、転職先の業種を尋ねた結果。複数人いる場合は、把握している範囲で全て答えてもらった(資料:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 期待する若手が勤務先を辞めるのは、仕事へのモチベーションが低下していることが一因だ。そうなるきっかけは何か。