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 SSHによる通信を実現するソフトウエアは複数ある。最も広く使われているのが「OpenSSH」である。オープンソースソフトウエアとして開発されており、Linuxディストリビューションなどには標準でインストールされていることが多い。

 Windowsでも2018年秋のアップデートで、PowerShellの拡張機能としてOpenSSHが使えるようになった。

 ここではWindows 10パソコン上にSSHのクライアントソフトとサーバーソフトをインストールし、SSHサーバーに公開鍵認証でログインするまでを実践する。

Windows 10パソコン上にSSHクライアントとSSHサーバーを構築
Windows 10パソコン上にSSHクライアントとSSHサーバーを構築
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OpenSSHを追加して起動

 まずWindowsパソコンにOpenSSHの機能を「設定」アプリからインストールする。ここでは同一のパソコン上にSSHのクライアントとサーバーを構築するため、「OpenSSH クライアント」と「OpenSSH サーバー」の両方にチェックを入れてインストールする。SSHクライアントがインストール済みの場合はOpenSSHサーバーにチェックを入れてインストールする。

Windowsの設定アプリでOpenSSHをインストール
Windowsの設定アプリでOpenSSHをインストール
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 無事にインストールが終わったらPowerShellを管理者権限で起動する。管理者権限がなければ、SSHサーバーソフトを起動できないからだ。Windowsメニューの「Windows PowerShell」を展開して、「PowerShell」を右クリックする。表示される項目から「管理者として実行する」を選択すれば、PowerShellを管理者権限で動かせる。

 早速、SSHサーバーを起動してみよう。PowerShell上に「Start-Service sshd」というコマンドを入力して実行する。コマンドを入力しても画面上に変化はない。

 だがSSHサーバーが起動し、公開鍵暗号方式のRSAやECDSAといった暗号アルゴリズムごとにサーバーの公開鍵や秘密鍵が作成される。鍵以外には、ログを保存するlogsフォルダーやプロセスIDを記録するPIDファイルなどが作成される。

SSHサーバーをPowerShellから起動する
SSHサーバーをPowerShellから起動する
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 コマンドを使わずにGUIでSSHを起動することも可能だ。その際はWindowsの画面左下の検索窓に「サービス」と入力して「サービス」アプリを起動する。インストールされているサービスが一覧表示されるので「OpenSSH SSH Server」をダブルクリックなどで選び、「開始」ボタンをクリックする。

 またSSHサーバーを起動すると、Windows内に「OpenSSH-Server-In-TCP」という名前のファイアウオールが作成されて有効になる。これにより、22番ポート宛てのSSHの通信を受信できるようになる。