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 生産現場の旺盛な自動化ニーズを捉え、工作機械の展示会「メカトロテック ジャパン 2021(MECT2021)」(2021年10月20〜23日、ポートメッセなごや)に、オークマが「MULTUS B250II ARMROID」を“一押し”の製品として出展した。工作機械とロボットを一体化させた複合加工機で、使い勝手の良さから「今年に入って受注が増えている。大手だけではなく中小企業にも売れている」(同社)という。

自動化を実現する複合加工機「MULTUS B250II ARMROID」
自動化を実現する複合加工機「MULTUS B250II ARMROID」
(写真:日経クロステック)
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 工作機械本体は旋盤ベースの5軸複合加工機。ワークを把持して回転させるメイン主軸がC軸、刃物台がX、Y、Zの3軸、刃物台に付いた回転工具の主軸(ミーリング軸)の割り出しがB軸となっている。

 この工作機械本体の内部に、オークマは内製した4軸多関節ロボット「ARMROID A201」を組み込んだ。このロボットでワークの搬送/搬入およびメイン主軸への着脱を行うほか、ワークを把持するハンドをノズルに付け替えれば、加工室内の洗浄もできる。

ロボット「ARMROID A201」
ロボット「ARMROID A201」
左側の黒色のロボットで、メイン主軸にワークを付けているところ。このようにワークの搬送とメイン主軸への着脱を自動化するほか、加工室内の洗浄もこなす。(写真:日経クロステック)
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 同社がこのロボットを内製したのは、加工室内で動かせる市販のロボットがなかったためだ。加工室内はクーラントや切粉が飛び散る環境であり、関節部分のシール性を高め、筐体(きょうたい)を頑丈にしなければならない。加えて、加工室内に収めるために、小型・軽量化も必須だった。オークマはかねて「機電一体」の開発を心掛けており、その技術やノウハウがロボットの内製にも生きたという。