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 新型コロナ禍におけるSE営業は、顧客との接触方法が以前のように対面にはならず、ほぼオンラインになった。オンラインでのコミュニケーション手段が中心となり、メールや日報などテキストでの確認や報告の重要性が増している。メールを介した顧客との接触や日々作成する商談報告について、SE営業が注意すべきポイントを実体験から紹介する。

 1回目は顧客への初回時のメール文章を取り上げる。架空のキャラクター、新米SEの江水くんと先輩の白鳥さんに登場してもらい、顧客へ初めてのアポイントを取るときの失礼のないポイントを押さえよう。

 なおここに挙げるメールの内容は著者の体験に基づいており、あくまで一例だという点をあらかじめお断りしておく。

そのメール、実は顧客に失礼かもしれない
そのメール、実は顧客に失礼かもしれない
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「メールでのアポなんて、簡単だろう」

 SE営業の江水くんが勤務する会社は、新型コロナ禍でテレワークを導入しています。基本的な業務のほとんどは自宅で行うことになり、出社は2週間に1日程度になっています。

 そんな中、会社が例年会場で開催していた自社製品の大規模なイベントを、オンラインで実施しました。江水くんはもともとSEとしてシステムに関する技術支援が中心だったため、こういったイベント自体、参加するのは初めてでした。

 イベント後、江水くんに出された指示は、参加者に対する「Webでの面会予定の確約」です。今までは顧客とのアポイントは自分ではなく営業担当者が取っていたので、自身が顧客にコンタクトを取りアポ入れした経験はありません。メールでのアポイント依頼など「簡単だろう」と思っていました。書き上げた段階で送信予定のメールを一度見せるよう、先輩の白鳥さんから指示がありました。

A株式会社営業部
○○様

B株式会社の江水と申します。いつもお世話になっております。
先日は弊社の「××イベント」にご参加いただき誠にありがとうございました。
イベントはお役に立ちましたでしょうか?
(中略)

当イベントにご参加いただいた方を対象に無料相談を承っております。
イベントではご紹介できなかった失敗事例、成功事例なども ありますので、この機会にぜひ情報交換をさせてください。

つきましては日程案をいくつかいただけると助かります。
以上、よろしくお願いいたします。

 早速送信予定のメールを白鳥さんに見せたところ、

白鳥:この内容はだめだよ。
江水:えっ!なんでですか?
白鳥:相手から失礼な人だと思われるよ!

 と、こんなふうに言われました。何がいけないのでしょうか?