全1802文字
PR

 この特集では、Linuxを理解する際に重要な「ファイル」と「ディレクトリー」に関する基本を解説します。

 いよいよ、実際にファイルやディレクトリーをコマンドで操作していきます。

ディレクトリーの操作(絶対パスと相対パス)

 コマンドラインでは、自分が今いるディレクトリーを起点として作業を行います。自分がいるディレクトリーのことを「カレントディレクトリー」と言います。

Linuxにログインした直後はホームディレクトリーがカレントディレクトリーとなる
Linuxにログインした直後はホームディレクトリーがカレントディレクトリーとなる
[画像のクリックで拡大表示]

 端末エミュレーターを起動したり、SSHや仮想コンソールでログインすると、最初は、自分が自由に使える「ホームディレクトリー」がカレントディレクトリーになります。ホームディレクトリーは「/home/ユーザー名」です。

 カレントディレクトリーを確認するには、「pwd」コマンドを使います。次のように引数を指定せずに実行すると、カレントディレクトリーを出力します。

[画像のクリックで拡大表示]

 カレントディレクトリーを変更するには、「cd」コマンドを使います。カレントディレクトリーに設定したいパスを引数に指定して実行します。例えば、「/home」ディレクトリーに移動したい場合、次のように実行します。

[画像のクリックで拡大表示]

 前述のcdコマンドやlsコマンドもそうですが、引数にパスを指定して何か処理をしてもらうコマンドが多くあります。それらのパスの指定の仕方には、「絶対パス」と「相対パス」の2種類があります。

 絶対パスは、「/」で始まるパスのことです。今まで紹介したパスが絶対パスです。相対パスは、カレントディレクトリーを起点として相対的に表すパスのことです。

 例えば、ホームディレクトリー直下の「ドキュメント」ディレクトリーにある「foo.txt」というファイルを絶対パスで表すと、「/home/ユーザー名/ドキュメント/foo.txt」です注1。カレントディレクトリーがホームディレクトリーの場合、これを相対パスで表すと、「ドキュメント/foo.txt」となります。

 なお、カレントディレクトリーを「.」(ドットまたはピリオド)、一つ上の親ディレクトリーを「..」で表すこともできます。ですので、前述の「ドキュメント/foo.txt」という相対パスは、「./ドキュメント/foo.txt」と表すこともできます。また、カレントディレクトリーがホームディレクトリーの場合、「/home」を相対パスで「..」と表すこともできます。

注1 「foo」とは「メタ構文変数」と呼ばれる意味のない名前のことです。コマンドの実行例によく出てきます。ほかに「bar」「baz」などがあります。