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 この特集では、Linuxを理解する際に重要な「ファイル」と「ディレクトリー」に関する基本を解説します。

 今回はファイルの「コピー」「移動」「削除」についてご紹介します。

 ファイルのコピーや移動(名前の変更)、削除を行うには、それぞれ「cp」「mv」「rm」コマンドを使います。

ファイルの「コピー」「移動」「削除」を実行するコマンド
ファイルの「コピー」「移動」「削除」を実行するコマンド
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 ファイルをコピーするには、コピー元とコピー先のファイル名を引数に指定して「cp」コマンドを実行します。例えば、「ドキュメント/送り状1.docx」というファイルを「ドキュメント/送り状2.docx」というファイル名でコピーするには、次のように実行します。

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 複数のファイルを、指定したディレクトリーへまとめてコピーすることもできます。コピー元の複数のファイルを指定した後、最後の引数にコピー先のディレクトリーを指定します。例えば、「送り状1.docx」「送り状2.docx」および「送り状3.docx」を「ドキュメント」ディレクトリーへコピーするには、次のように実行します注1

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 cpコマンドでコピーすると、コピー先のファイルの日付(最終更新日時)が現在の日時に設定されます。ですが、「-p」オプションを指定すると、コピー元のファイルと同じ最終更新日時にできます。

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 ほかにも、コピー先のファイルが既に存在する場合に上書きしてもよいか確認してくれる「-i」オプションや、処理結果を教えてくれる「-v」オプションなど、さまざまなオプションがあります。

 ファイルを別のディレクトリーへ移動したり、違う名前に変更するには、「mv」コマンドを使います。元のファイル名と、移動先のディレクトリーもしくは新しいファイル名を引数に指定します。例えば、「ダウンロード/test1.mp4」と「ダウンロード/test2.mp4」というファイルを「ビデオ」ディレクトリーへ移動するには、次のように実行します。

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 また、「実行礼.txt」というファイルを「実行例.txt」という名前に変更(修正)するには、次のように実行します。

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 ファイルを削除するコマンドは「rm」です。削除したいファイルを引数に指定します。例えば、「不要.pdf」と「要らない.pdf」を削除するには、次のように実行します。

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 mvコマンドやrmコマンドにもいろいろなオプションがあります。例えば、cpコマンドと同様、「-i」や「-v」オプションが使えます。

注1 実行例で指定している「ドキュメント/」の末尾の「/」は省略できます。本書では、直前の文字列がディレクトリー名であることを明確にするために付けています。