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次のルーターを見つける

 ルーターが次にパケットを渡すルーターを決めるのが「ルーティング」である。パケットを受け取った時点では、どのルーターにパケットを送信するかは決まっていない。それぞれのルーターが宛先に近いと判断したルーターにパケットを送る。こうした中継方法を「ホップバイホップ」と呼ぶ。

 パケットの送信先を決める際は「ルーティングテーブル」を参照する(PICT2)。このテーブルには宛先ネットワークIPアドレスと、そのアドレスに到達する際に次に送信すべきルーターのIPアドレスが記されている。ルーターはこのルーティングテーブルを参照して宛先に近いルーターを判断する。

PICT2●ルーティングテーブルを参照してパケットを届ける
PICT2●ルーティングテーブルを参照してパケットを届ける
(イラスト:なかがわ みさこ)
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 経路の候補が複数ある場合には、ルーティングテーブルに記された「メトリック」を参照する。メトリックは経路の評価値であり、値が小さい経路が優先される。

 メトリックの計算方法はルーティングプロトコルによって異なる。現在、よく利用されているルーティングプロトコルにはBGP(Border Gateway Protocol)やOSPF(Open Shortest Path First)などがある。

テーブルを動的に作成・更新

 ルーティングテーブルの作成・更新には主に「ダイナミックルーティング」と呼ばれる方法が使われる。隣接する2つのルーターが情報を交換してテーブルを動的に作成・更新する。

 ネットワーク管理者が1つずつテーブルを作成するスタティックルーティングもある。ただし接続するネットワークが増えると管理が困難になる。