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[今回の回答者]
三井情報 次世代基盤第二技術部 第一技術室 マネージャー 竹村 友宏、三井情報 次世代基盤第二技術部 第一技術室 内田 直斗

(イラスト:岸本 ムサシ)
(イラスト:岸本 ムサシ)
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 バックアップとは、コンピューター上のデータが意図せず失われても元の状態に戻せるよう準備しておくことです。データを複製し保存しておく工程と、データを復旧する工程から成ります。複製したデータそのものをバックアップと呼ぶこともあります。

 データの保存先となる媒体には、主に磁気テープ、ハードディスクドライブ、クラウドストレージの3種類があります。容量当たりのコストや読み書きの速度といった面で、それぞれに一長一短があります。

 磁気テープは容量当たりのコストが最も低いです。また、簡単に持ち運びできるため、本番環境と離れた場所に保管できます。つまり災害対策になります。こうしたメリットから、古くから使われている媒体でありながら現在においてもニーズがあります。ただし他の媒体よりもデータの読み書きに時間がかかります。読み書き用の専用機器を定期的にメンテナンスしなくてはならないといったデメリットもあります。

 ハードディスクドライブはテープと比較して読み書きの速度に利があります。ですが容量当たりのコストは高く、持ち運ぶのも容易ではありません。

 クラウドストレージは専用のハードウエアを購入する必要がないため初期コストを抑えられます。ストレージ容量を容易に追加できるのもメリットです。一方インターネット経由でデータをやりとりする必要があるため、ハードディスクドライブよりも保存や復旧に時間がかかります。

(聞き手=大川原 拓磨)