全1080文字
PR

 ダイハツ工業とトヨタ自動車が2021年11月1日に日本で発売した小型SUV(多目的スポーツ車)の新型「ロッキー/ライズ」は、ダイハツの先進運転支援システム(ADAS)「次世代スマートアシスト」を搭載し、予防安全性能を強化した(図1)。

新型ロッキー
図1 小型SUVの新型ロッキー
(出所:ダイハツ工業)
[画像のクリックで拡大表示]

 新型ロッキー/ライズ(以下、新型車:トヨタは部分改良車と呼ぶ)に搭載したADASは、SUVタイプの軽自動車「タフト」から採用しているダイハツの最新システムである。主要センサーにデンソー製の最新ステレオカメラを使い、自動ブレーキを夜間歩行者に対応させた。先代車はデンソーの従来型ステレオカメラを使っていた。同カメラを使う自動ブレーキが対応するのは昼間の歩行者までで、夜間歩行者には対応できていなかった。

 ダイハツがタフトを発売したのは20年6月。一方、ダイハツとトヨタが改良前のロッキー/ライズ(以下、先代車)を発売したのは19年11月である。先代車の発売時期がタフトより7カ月早かったため、タフトから採用している新型ステレオカメラは搭載できなかった。今回の新型車で、ようやく自動ブレーキを夜間歩行者に対応させた。

 自動ブレーキを夜間歩行者に対応させるためにダイハツとデンソーは共同で、カメラのハードウエアとソフトウエアを改良した。ハード面では、カメラのCMOSイメージセンサーの撮像性能を高めた。また、同センサーのダイナミックレンジを広くすることなどで、明るい対象物から暗い対象物までを捕捉できるようにした(図2)。

ステレオカメラ
図2 夜間性能を高めたステレオカメラ
(出所:ダイハツ工業)
[画像のクリックで拡大表示]

 ソフト面では、認識処理の仕組みを変更した。カメラで撮影した夜間歩行者の映像は、ヘッドランプや街灯、ショーウインドーの明かりなどが当たると、歩行者の場所によって明るさが変わる。パターン認識の仕組みを改良することで、こうした対象物であっても歩行者と認識できるようにした。