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 SUBARU(スバル)は2021年11月5日、21年度(21年4月~22年3月)の世界生産台数を下方修正すると発表した。前回計画(21年8月時点、以下同じ)に比べて13万台減少の86万台になる。車載半導体不足や、東南アジアからの部品(半導体を使う部品を含む)調達に支障が出ていることが最大の原因である。

 電話会議システムを用いて同日に開催した21年度上期(21年4~9月)の連結決算会見で、同社社長兼最高経営責任者(CEO)の中村知美氏は、「半導体不足や東南アジアからの部品調達不足によって、21年度上期は当初の計画を上回る減産に追い込まれた。今後も半導体不足は続く見通しで、いつ回復するかは見通せない」と述べた(図1)。

中村知美氏
図1 スバル社長CEOの中村知美氏
(過去のオンライン会見の画面をキャプチャー)
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 半導体不足によってスバルは、21年度第1四半期(21年4~6月)に、グローバル(日本と米国)で約6万台を減産した。ただ、同年度下期に挽回生産を行い、21年度通期の減産台数を約4万台に抑えるとしていた。

 これに対して21年度下期になっても半導体不足は続いており、同期の挽回生産は難しい状況にある。今回、21年度通期の世界生産台数を前回計画に比べて13万台下方修正したことで、同通期の減産台数は約17万台(約4万台+13万台)に拡大する見通しだ(図2)。

21年度通期の世界販売台数(見通し)
図2 21年度通期の世界販売台数(見通し)
(出所:スバル)
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 中村氏は今回の会見で、「1日も早く半導体を安定調達できるように努力する」と強調した。また、中長期的には半導体在庫を積み増したり、今後の新型車については部品の共有化をさらに進めたりすることを検討しているという。