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 新MacBook Pro 16インチモデルのデモ機を試用する機会を得たので雑感をリポートしたい。デモ機のスペックは次の通り。

●16.2インチLiquid Retina XDRディスプレイ
●3456×2234ピクセル
●Apple M1 Proチップ(10コアCPU、16コアGPU)
●16GBユニファイドメモリー

 手に持った第一印象は「えらく角張って重たい」だった。Intel MacBook Pro 2020で見慣れた、エッジ周辺のなだらかな弧を描くのテーパー状の造形が廃止され、縁はかすかな丸みをつけただけで際まで平たんとなり、垂直にストンと切り落とされている。それだけに、新MacBook Proのボディーからは以前の軽やかさが失われ、2.1kgというスペック以上の重々しさを感じてしまう。

 スクリーン周囲の狭いベゼルを実現したり、超弩級(どきゅう)のパワーを実現したりするために、いろいろと詰め込んだ結果としてこの厚みが必要になったのだろう。でも以前のようなシュッとした印象のエッジが懐かしい。

Intel MacBook Pro 2020(左)と新MacBook Pro(右)のエッジ比較。新MacBook Proのきょう体は、エッジがすとんと切り落とされスクエア状になり、分厚くなった。筆者は左のテーパリングされた形状が好み
Intel MacBook Pro 2020(左)と新MacBook Pro(右)のエッジ比較。新MacBook Proのきょう体は、エッジがすとんと切り落とされスクエア状になり、分厚くなった。筆者は左のテーパリングされた形状が好み
(筆者撮影、以下同じ)
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 また、このモンスターマシンを満たすだけのエネルギーを供給するために作られた140Wの電源アダプターも大きく重い。筆者は、16インチの新MacBook Proと140Wの電源アダプターをかばんに入れて持ち歩く気にはならないだろう。

 次に目についたのは、1080p FaceTime HDカメラが仕込まれている液晶画面のノッチ(切り欠き)だ。ノッチはiPhoneで見慣れているので特に違和感はないというか、むしろ狭ベゼルと相まってデザイン的に未来感すら感じる。しかし、ノッチの高さに合わせるための極太になったメニューバーに違和感を覚えてしまった。メニューバーの縦方向の寸法を大きくしてあるのだ。

液晶画面のノッチに合わせるためにメニューバーが極太になった。相対的にメニューバーのフォントやアイコンが小さく感じる
液晶画面のノッチに合わせるためにメニューバーが極太になった。相対的にメニューバーのフォントやアイコンが小さく感じる
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 極太メニューバーの中央にSan Franciscoフォントやヒラギノフォントが所在なさげに収まっている様子は、見慣れるまでは違和感を拭えなかった。同じmacOS Montereyでも、M1 Mac miniにインストールしたものは今まで通りのメニューバーだったので、メニューバーが太くなるのはノッチ付きMacBook Proだけの対応のようだ。