米Apple(アップル)から、新設計のきょう体にアップル製チップ(Apple Silicon)の高性能版「M1 Pro」または「M1 Max」を搭載した「14インチMacBook Pro」と「16インチMacBook Pro」が登場。2021年10月26日より販売が開始されている。
筆者が16インチMacBook Proに仕事環境を丸ごと移し、メインマシンとして使い始めて2週間がたった。毎日使いまくって感じたことを、サブマシンの「MacBook Air」(M1搭載、2020モデル)との比較も交えてお伝えしよう。
メインマシンに最適、絶妙なディスプレーサイズ
今回レビューする16インチMacBook Proには、M1 Pro(10コアCPU、16コアGPU)、32GBのメモリー(ユニファイドメモリー)、1TBのSSDが搭載されている。3つある16インチMacBook Proの標準モデルから中位モデルを選択し(直販価格:税込み32万1800円)の16GBメモリーをCTOで32GBに増強したもので、カスタマイズ後の価格は36万5800円(税込み)だ。
14インチではなく16インチを選択した理由は、メインマシンとして使うためには大きなディスプレーが望ましいと考えたからだ。ちなみに正確なディスプレーサイズは14インチモデルが14.2インチ、16インチモデルが16.2インチだ。サブマシンとして使っている13.3インチディスプレー搭載のMacBook Airとの用途の重複も避けたいと考えた。
ちなみに14インチMacBook Proでメモリーを32GBにカスタマイズすると、34万3800円となる。この2万2000円の差をどう考えるか。筆者は「2万円強で16インチになるなら文句なし」と思ってしまった。
16インチMacBook Proでディスプレー解像度が最大の「スペースを拡大」にすると疑似解像度が2056×1329となる。このサイズが絶妙で、実際に紙媒体(A4サイズ)のラフレイアウトを見開きで作成してみたところ、多少縮小する必要はあるが、作業に支障ないサイズで表示できた。この作業が可能ならば、ほぼメインマシンとして十分だと思われる。
MacBook Airでもディスプレー解像度は最大となる「スペースを拡大」(疑似解像度:1680×1050)に設定し、デスクトップを可能な限り広くしているが、見開きのレイアウトはラフでも厳しい。