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 クレディセゾンは2020年から社内人材のリスキリングによって、ITエンジニアやデータサイエンティストなどの育成に取り組んでいる。きっかけは、現在同社で取締役専務執行役員CTO(最高技術責任者)兼CIO(最高情報責任者)を務める小野和俊氏が2019年3月にCTOテクノロジーセンター長に就任したことだった。

 小野氏は「Uber Eatsは単なる宅配サービスではなく、アプリで注文して今どこまで配達員が来ているか分かるという新しい顧客体験をもたらした。DXの効果は省力化にとどまらず、クレジットカード会社の魅力や競争力を高められる」という考えを持っていた。

 小野氏のもと、テクノロジーセンターという部署をつくり、顧客接点を担うシステムの構築を内製で進めた。その効果もあり、2019年に開始した「セゾンのお月玉」という毎月1万人に1万円が当たるキャンペーンでは、顧客体験を何度も変えることが可能になった。現在では買い物をするたびにアプリで抽選券を獲得でき、当選時には派手な演出を画面表示する。さらに現金1万円をデコレーションした封筒で届けるようになっている。

 こうした中で、「社内システムも同じ発想で内製すればスピーディーに作れるはずだ」と考えたという。

 外部人材の採用も続けていたが、IT人材が全く足りない。そこで社内の非ITの人材をリスキリングでエンジニアにする計画を2020年8月に策定。同月に社内公募した。

図 クレディセゾンがリスキリングで育成する人材
図 クレディセゾンがリスキリングで育成する人材
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