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 OutlookアプリでGmailを扱うと、ウェブメールとはフォルダー(ラベル)の構成や動作が微妙に違うことに気付くはずだ。ウェブメールと同じ感覚で操作すると、思わぬトラブルを招くこともある。

 IMAPはメールサーバーとアプリの間でフォルダーとその中身を同期するのが原則(図1)。しかし、例外も多い。まずはウェブとアプリのフォルダー(ラベル)構成を見比べてほしい(図2)。「受信トレイ」や「下書き」などは共通だが、Outlook側の「検索フォルダー」やGmail側の「カテゴリ」「予定」などは片方にしか表示されない。これらはそれぞれの独自機能で同期はしない。

受信トレイなど4つのフォルダーは双方向で同期する
受信トレイなど4つのフォルダーは双方向で同期する
図1 IMAPには少なくとも図の4つのフォルダーが存在し、これらはサーバーとメールアプリ(IMAP)で同期する。アプリもしくはウェブメールの一方で、これら以外のフォルダーを作成した場合も同期する。ただしアプリとウェブメールにはそれぞれ独自の仕様もあり、両者の見た目や機能は必ずしも同一にはならない。Gmailを例に、OutlookアプリとGmail(ウェブ)の相違点をピックアップしてみる
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「カテゴリ」や「検索フォルダー」は同期しない
「カテゴリ」や「検索フォルダー」は同期しない
図2 メールサービスとメールアプリの組み合わせや、作成したフォルダーの有無によって、表示されるフォルダー構成は微妙に変わる。同じアカウントのGmailをOutlookアプリ(IMAP)とウェブメールで開いた際のフォルダー(ラベル)構成を比較した[注1]。例えば、Gmail(ウェブ)側の「カテゴリ」やOutlookアプリ側の「検索フォルダー」はそれぞれの独自仕様であるため、他方には表示されない
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 Outlook側で作成したフォルダーの階層構造は、Gmail(ウェブメール)側では正確に再現されない。例えば「受信トレイ」直下にフォルダーを作ると、Gmail側ではラベル名の先頭に「INBOX/」が付く(図3)。

フォルダーの“階層”表現が微妙に違う
フォルダーの“階層”表現が微妙に違う
図3 Outlookアプリ側で「受信トレイ」の直下にフォルダーを作成すると、Gmail側では先頭に「INBOX/」が付いたラベルが作成される(1)(2)。Outlookアプリ側でここにメールを移動すると、Gmail側ではそのメールにくだんのラベルが付けられる。メール自体はきちんと同期する
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 「フラグ」や「アーカイブ」でも注意が必要だ。OutlookのフラグはGmailでは「スター」として扱われる(図4)。問題は、Gmail側ではメールに「スター付き」というラベルが付き、それがOutlook側の同名フォルダーと同期することだ。結果、Outlook側でフラグを付けたメールは「スター付き」フォルダーにコピー(同期)されて重複する(図5)。

「フラグ」は「スター」になるが動作は複雑怪奇
「フラグ」は「スター」になるが動作は複雑怪奇
図4 Outlookアプリでメールに「フラグ」を付けると、Gmail側では「スター付き」として扱われる(1)(2)。Gmailでは「スター付き」ラベルにも表示され、結果的にOutlook側の「スター付き」フォルダーがそれと同期してメールが重複する(3)(4)。しかも、Outlook側から重複したメールを削除するとGmailのラベルの仕様上、受信トレイからも消えるので注意
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図5 図4の操作によるメールの動きを図示した。Outlook側でフラグを付けた受信トレイのメールは、Gmail側ではスターが付いて「受信トレイ」と「スター付き」に表示される(1)~(3)。同期によってOutlook側の「スター付き」フォルダーにもコピーされるため、メールが二重になる(4)
図5 図4の操作によるメールの動きを図示した。Outlook側でフラグを付けた受信トレイのメールは、Gmail側ではスターが付いて「受信トレイ」と「スター付き」に表示される(1)~(3)。同期によってOutlook側の「スター付き」フォルダーにもコピーされるため、メールが二重になる(4)
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