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 プロバイダーを古くから使っている人は、POP方式での受信が多いだろう。パソコンが1台だけならそれでかまわないが、複数台で使う場合はちょっと困る。POP方式で受信すると、原則としてサーバーからメールが削除され(設定変更で残すことも可能)、削除されたメールはほかのパソコンで受信できない[注]

IMAPならフラグも反映 送信済みメールも読める

 Outlookアプリでメールをサーバーに残す設定にすれば、ほかのパソコンでも受信は可能。しかしPOPは一方通行なので、受信したメールにフラグを付けてもほかのパソコンには反映されないし、送信済みメールもそれを送ったパソコンでしか確認できない(図1上)。

マルチデバイスならIMAP
マルチデバイスならIMAP
図1 1台のパソコンなら、メールをPOPで受信していても困らない(1)(2)。しかし、複数のパソコンを使うときは、IMAPを利用しよう。どのパソコンでアクセスしても、同じように表示できる(3)~(5)
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 複数台で受信するなら、サーバー上でメールを管理するIMAP方式がお勧めだ。フラグを付けるなどの操作をすると、それがサーバーにも反映されるので、どのパソコンでも同じように表示される(図1下)。一部のプロバイダーではIMAPの利用が有料だが、御利益はそれを補って余りある(図2)。

プロバイダーによってはIMAPは有料
プロバイダーによってはIMAPは有料
図2 大手プロバイダーのうちSo-netと@niftyではIMAP利用が有料だ。利用するときは、プロバイダーのウェブサイトで申し込みをしよう
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 それでは、OutlookアプリでプロバイダーメールをPOP方式からIMAP方式に切り替えるやり方を見ていこう(図3)。

Outlookアプリの手順は次の通り
Outlookアプリの手順は次の通り
図3 Outlookアプリで受信方法をPOPからIMAPに切り替える方法は図に示した通り。ほかのメールアプリでも基本的な考え方は同じだが、アプリによってはPOPの接続設定を削除しなくてもIMAPの接続設定が作れる
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