10m以上先のスマートフォンやさまざまなIoTデバイスに給電可能な技術が、いよいよ21年度内に日本で解禁となる。目指すのは、気づいたら部屋の中でスマホが充電されているような世界だ。わずらわしい充電ケーブルや電池交換を不要とする新たな市場が生まれようとしている。

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さらばケーブル、10m級無線給電始動
目次
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シャオミがスマホ向け「どこでも」無線給電、鍵を握るミリ波帯
「電気が空気のように漂う世界を目指したい。放っておいたら少しずつスマートフォン(スマホ)が充電されていくイメージだ」――。このように語るのは、京都大学 教授の篠原真毅氏だ。10m以上先の機器に充電可能な無線給電技術が2021年度内に国内解禁となる。給電効率が数%という高い壁を乗り越え、日常的な技術…
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東芝は「呼吸」で人体回避、安全確保を競う10m級無線給電
10m以上先の機器に充電可能な無線給電技術が2021年度内に国内解禁になる。それを受けて、東芝や米Ossiaといった企業も虎視眈々(たんたん)と市場参入を狙っている。これらの企業が力を入れているのが、人体への安全性を高めるための技術だ。
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異色スタートアップが先行、動き出した10m級無線給電市場
「充電もケーブルがない世界を実現できる」――。こう意気込むのは、米スタンフォード大学発のスタートアップ企業であるエイターリンク 代表取締役 CTOの田邉勇二氏だ。同社は2021年11月、最大20m先のIoTデバイスに無線給電できる技術を製品化した。
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ソフトバンクも参入、10m級無線給電が21年度に国内解禁
10m以上先のスマートフォンやさまざまなIoTデバイスに給電可能な技術が、いよいよ21年度内に日本で解禁となる。目指すのは、気づいたら部屋の中でスマホが充電されているような世界だ。わずらわしい充電ケーブルや電池交換を不要とする新たな市場が生まれようとしている。