トヨタ自動車が開発を進める「ウーブン・シティ」など、国内外でスマートシティーに再び注目が集まっている。一方で都会・地方を問わず老朽化する公共施設やインフラが増えて続けており、メンテナンスの問題が露呈し始めている。スマートシティーで提供を始めるデジタル技術などを活用したインフラ、住民の日常を守っていくため、どのような仕組みが必要なのかを考えていく必要がある。

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間違いだらけのスマートシティー
目次
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データ連携の最前線、三井不動産「柏の葉」スマートシティーの今
「柏の葉に訪れた企業やスタートアップが発展することで地域活性化につながる。それが柏の葉スマートシティという街の発展・ブランド向上にも寄与してくれる」――。三井不動産が2000年代から千葉県柏市で開発する「柏の葉スマートシティ」で、プロジェクトリーダーを務める三井不動産柏の葉街づくり推進部事業グルー…
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メタバースから始まるスマートシティー、KDDIらが渋谷で挑む
都市連動型メタバースは仮想的であるものの、デジタル技術を駆使した街づくりという点でスマートシティーに通ずる取り組みだ。メタバースは、スマートシティーの新たな潮流になるか。
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パナソニック藤沢スマートタウンの7年、住民との共創の成果
「時間が経過してくると、街への転入者が増加し、実施している実証実験を認識していない住民が出てくる。そこで街でのお祭りなどを催し、さまざまな企業との関係を楽しみながら、スマートタウンの取り組みを深めてもらえるような工夫を意識している」――。
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会津若松スマートシティーの10年、アクセンチュアが厳守する鉄則
アクセンチュアが2011年に福島県会津若松市でスマートシティープロジェクトを開始してからちょうど10年が経過した。同社が手掛けたスマートシティーの取り組みは、ICT技術を駆使した街づくりの事例として注目を集める。
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日本のスマートシティーは間違いだらけ、デンマークの事例に学べ
トヨタ自動車が静岡県裾野市で着工した「ウーブン・シティ」など、国内外でスマートシティーに再び注目が集まっている。しかし日本のスマートシティーに黄色信号がともる。実証実験レベルで止まってしまう技術開発や、首をかしげてしまう導入アプローチが多いからだ。欧州では既にスマートシティーの議論が一段落し、実際…