
システム開発技術「ノーコード/ローコード」が、本格的な普及期に入りつつある。プログラミングの手間を大幅に減らし、専門知識を持たない業務部門からIT部門まで誰もがシステムを開発できるのが特徴だ。日本航空(JAL)やJR東日本といった大企業から中小企業まで、様々な企業が活用し始めた。DXに注目が集まり、システム内製への機運が高まっているのが追い風だ。利点の一方、効果を引き出すにはコツを押さえる必要がある。先進企業への取材を基に、ノーコード/ローコード開発の勘所を明らかにする。
システム開発技術「ノーコード/ローコード」が、本格的な普及期に入りつつある。プログラミングの手間を大幅に減らし、専門知識を持たない業務部門からIT部門まで誰もがシステムを開発できるのが特徴だ。日本航空(JAL)やJR東日本といった大企業から中小企業まで、様々な企業が活用し始めた。DXに注目が集まり、システム内製への機運が高まっているのが追い風だ。利点の一方、効果を引き出すにはコツを押さえる必要がある。先進企業への取材を基に、ノーコード/ローコード開発の勘所を明らかにする。
出典:日経コンピュータ、2021年11月25日号 pp.24-37 「本番!ノーコード/ローコード開発」を改題
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流行に乗って考えなしにツールを導入しても、現場は使いこなせない。主役となる開発担当者に合うツール選びや普及と統制のバランスが成功の鍵を握る。検討・導入・拡大というフェーズごとのコツを押さえたい。
ノーコード/ローコード開発は大手企業だけのものではない。中堅中小にも活用の動きは広がっている。鈴廣蒲鉾(かまぼこ)本店やアロー印刷など、基幹システムの開発に挑む企業も登場している。
現場が欲しいシステムを自らつくれるのがノーコード/ローコード開発の強み。その威力を引き出すには自由度と統制のバランスが不可欠だ。見誤ればアプリ開発が停滞してしまいかねない。
ツールの進化でシステム開発自体のハードルは下がりつつある。一方で現場が「使える」システムをつくるには工夫が欠かせない。成功のポイントは業務部門を巻き込んだ一体開発だ。
ノーコード/ローコード開発ツールの台頭は時代の必然だ。開発生産性を高め、業務部門のニーズを満たす手法が、今こそ求められている。7割が導入に前向きというユーザー企業の意向を背景に、ベンダーも製品拡充を急ぐ。