誰にでもすぐ簡単にきれいな写真が撮れるスマホだが、それでも人に「いいね!」と言ってもらうにはひと工夫が必要。そのコツを伝授しよう。
スマートフォン(スマホ)のカメラ機能の進化はすさまじい。今やシャッターを切るだけで、誰もが美しい写真を撮影できる。ピントも露出も気にせずに、撮りたいものにレンズを向けるだけ。色鮮やかでシャープな像を得られるはずだ。だが、せっかく撮影するなら、他人から「いいね!」と言ってもらえるようなカットを撮りたいもの。そのためには被写体を明確にして、撮影者の意図が伝わる写真を撮るよう心掛けよう。
手ぶれとピンぼけに要注意
まずは、撮影対象を鮮明に捉えることから。最近の機種なら自動手ぶれ補正機能が搭載されているはずだが、それでも大きく手ぶれしてしまうと補正しきれない。それを防ぐために、スマホを両手でしっかりホールドしてシャッターを切ろう(図1)。特に、明るさが乏しい室内や夜間では必須。これだけで、より精細感のあるカットを手にできる。失敗写真のほとんどは手ぶれとピンぼけと言われる。スマホを確実に保持して撮影に臨もう。明るさのコントロールなども両手で構えていると操作しやすい。
ディスプレイには「グリッド線」と呼ばれるガイドラインを常に表示しておく。iPhoneの場合、「設定」→「カメラ」で、Androidの場合はカメラアプリ内から設定できる。このグリッド線を拠り所にして、傾きのないように被写体を撮影する。あとは、被写体の垂直および水平の部分をグリッド線と平行になるようにスマホを構えるだけ。後述するが、これは構図を決定する際にも役立つ。