鉄道関連技術の展示会「第7回鉄道技術展2021」(幕張メッセ、2021年11月24~26日)が開催された。 2年振りの開催となる。感染症拡大や列車内での事件発生などを受けて変わりつつある鉄道技術をレポートする。

第7回鉄道技術展
目次
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E235系1000番台のドア、モーターとエンコーダーで小指挟みも検知
富士電機は、2020年12月から営業運転を開始したJR東日本横須賀線用のE235系電車1000番台の乗降用ドアを、「第7回鉄道技術展2021」(幕張メッセ、2021年11月24~26日)に「最新式のドア」(同社)として出展した。同期モーターの回転をラック・アンド・ピニオン機構によりドアの往復動作に…
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高Al含有鋳鉄で強度と制振性を両立、可鍛鋳鉄の製法で実現
日立金属は、既存の合金材料に比べてアルミニウム(Al)の含有率を高めて比重を小さくした鋳鉄「高アルミニウム含有制振鋳鉄」(以下、新鋳鉄)を「第7回鉄道技術展2021」(幕張メッセ、21年11月24~26日)に参考出展した。
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パンタグラフの部品点数を100点以上削減、工進精工所が開発
工進精工所(埼玉県狭山市)は空圧によって集電舟(すり板)を上昇させる「エアベローズパンタグラフ」を開発、第7回鉄道技術展(幕張メッセ、2021年11月24~26日)に出展した。「約100点以上の部品を削減できた」(同社)のが特徴。
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レンチで約60°回すだけ、ボルト使わず枕木とレールを固定
鉄道軌材工業(東京・中央)は、ボルトを用いずに枕木とレールを締結する板ばね式の装置「無螺釘(むらてい)式締結装置」を「第7回鉄道技術展2021」(幕張メッセ、2021年11月24~26日)に出展した。
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タッチパネル式だがパネルに触らずに操作できる券売機
JRグループの鉄道情報システム(JRシステム、東京・渋谷)は2020年から開発を進めている「タッチレス指定席券売機」を「第7回鉄道技術展2021」(幕張メッセ、2021年11月24~26日)に出展した。展示会への出展は初めて。既存のタッチパネルの手前数cmのところで、赤外線によって指の有無と位置を…
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鉄道車両をリモコン操作で簡単移動、JR西日本テクノスが開発中
JR西日本テクノス(大阪市)は、鉄道車両の保守などの際に車両や台車を動かす装置「簡易車両移動装置」を「第7回鉄道技術展2021」(幕張メッセ、2021年11月24~26日)に出展した。
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日本信号、顔認証の改札機を改良しカメラを本体に埋め込み
日本信号は乗客の顔を判別し、登録済みの乗客のみを通す顔認証の改札機を「第7回鉄道技術展」(幕張メッセ、2021年11月24~26日)に出展した。2019年12月に大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)での実証実験に使ったものを改良し、本体のきょう体にカメラを埋め込んだ。