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2022年はどんな性能や機能を備えたスペックのパソコン(PC)が登場するだろうか。CPUやGPU、ストレージなどパーツ別に大胆予測し、今買って損のないスペックや人気になりそうなパーツなどを紹介する。

 CPUでは、2021年は米AMDの躍進が目立ったが、米Intel(インテル)からも第12世代Coreプロセッサーが登場し、巻き返しの体制を整えてきている。最新のCPU事情をまとめてみよう。

インテルの第12世代Coreプロセッサーに注目

 インテルのデスクトップPC向けCPUは、2021年3月に発表された第11世代Coreプロセッサー(Rocket Lake)に続き、2021年11月に第12世代Coreプロセッサー(Alder Lake)が発売されている。第10世代(Comet Lake)からの進化に乏しかった第11世代に対して、この第12世代は広範にわたって大きく進化しており、注目に値する。

 その最大の特徴がコアのハイブリッド構造だ。性能優先のPコア(Golden Cove)と電力効率に優れたEコア(Gracemont)を実装し、Windows 11に最適化された「スレッドディレクター(ITD、Intel Thread Director)」と呼ばれるタスクスケジューラーでそれぞれのコアを効率的に使い分けることで性能と電力両方を最適化する。

 例えば、最上位のCore i9-12900KはPコア8基とEコア8基を搭載する16コア構造。Pコアは同時マルチスレッディング(Hyper-Threading)に対応、Eコアは非対応のため、16コア24スレッドという仕様になっている。

 コア/スレッド数や周波数のスペックで性能が推し量りにくくなっているが、インテルによればEコアでもComet Lake(第10世代Coreプロセッサー)相当のIPC(周波数当たりの処理性能)を備えているという。ベンチマークテストの結果を見ても、Eコアの存在は電力効率面だけでなく性能面でも戦力としても機能している様子がうかがえる。

Alder Lakeではこれまでと異なる2種類のコアを組み合わせたハイブリッド構造を含め、新要素が多数導入されている
Alder Lakeではこれまでと異なる2種類のコアを組み合わせたハイブリッド構造を含め、新要素が多数導入されている
(出所:米Intel)
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ノートPCのCPUも第12世代へ

 第12世代Coreプロセッサーは、デスクトップPC向けが先行して投入されているが、高性能ノートPC(ゲーミング/クリエーター向けノートPC)向けやモバイルノートPC向けも共通のAlder Lakeアーキテクチャーで投入されることが明らかにされている。

 インテルが公開している資料によれば、高性能ノートPC向け(Mobile)は6Pコア+8Eコアの14コア20スレッドが最大構成。薄型軽量ノートPC向け(Ultra Mobile)では2Pコア+8Eコアの10コア12スレッドが最大構成となりそうだ。すでに高性能ノートPC向けのメーカーへの出荷を開始したことも明らかにされている。

 高性能ノートPC向けでは、開発コードネーム「Tiger Lake-H(Tiger Lake-H45)」が主力となっており、Core i7-11800Hなどを搭載した製品が2021年後半からようやく潤沢に流通するようになってきた。しかし、2022年早々にも後継製品が発表されそうな気配だ。

第12世代CoreプロセッサーはノートPC向けも共通のAlder Lakeアーキテクチャーで展開される。高性能ノートPC向け(Mobile)は6Pコア+8Eコアの14コア20スレッドが最大構成
第12世代CoreプロセッサーはノートPC向けも共通のAlder Lakeアーキテクチャーで展開される。高性能ノートPC向け(Mobile)は6Pコア+8Eコアの14コア20スレッドが最大構成
(出所:米Intel)
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