後継者が不足する日本の製造現場では、熟練者の仕事を人工知能(AI)によって効率化する動きが加速している。深層学習の発達で熟練者の判断を高精度にAIで再現できるようになり、品質検査などの代替が広がっている。一方で、あらゆる作業をAIで代替することはリスクをはらむ。熟練者が引き継いできたノウハウを人が学ぶ機会が失われ、次世代の熟練者の育成を阻んでしまう。新たな技術者が育たなければ、人のノウハウを再現するツールであるAIの質も落ち、ものづくりの技術が衰退しかねない。そうした問題に対処するために、AIを通じて学べる仕組みづくりも進んでいる。