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 USB Type-Cケーブルは便利な半面、分からないこと、分かりにくいことが多い。ケーブルの仕様を具体的に見ていこう。

 まずは対応する通信速度だ(図1)。USB Type-Aの場合、USB 3.xに対応する場合は端子内部を青色にすることが推奨されているため分かりやすい。しかし、USB Type-Cの場合は全く見分けが付かない。USB 3.xに対応するケーブルは信号線の数が多いため太くなる傾向があるが、慣れた人でもそれだけで判別するのは難しい。

同じように見えるケーブルなのに速度が違う?
同じように見えるケーブルなのに速度が違う?
図1 USB 3.xのType-A端子は内側を青くすることが推奨されているため見分けが付きやすい(左)。一方、Type-C端子はそういった取り決めはなく、仕様が違ってもほとんど同じ外見をしている(右)
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 USB Type-Cケーブルで利用できる機能の中には、ケーブル側の対応が必要なものもある(図2)。大別すると、全てのケーブルで利用できる機能、USB 3.xケーブルで利用できる機能、対応するeMarkerが必要な機能の3つだ。USB 2.0のケーブルは最大60WのUSB PDに対応しており、USB 3.xのケーブルはそれに加えてオルタネートモードが使えるようになる。ただ、広く使われているオルタネートモードは映像入出力とThunderbolt 3/4程度。USBケーブルの場合はThunderboltには非対応となるため、実質的には映像機能が追加されただけと考えてよい。

USB Type-C端子は複雑
USB Type-C端子は複雑
図2 USB Type-Cケーブルはさまざまな機能に対応している。ただし、実際に利用できるかは機器の対応によるほか、ケーブルの対応も必要で事態は非常に複雑だ
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 eMarkerについては前回紹介したように、電力が61W以上のUSB PD 充電、USB4 Gen 3、Thunderbolt 3/4で必要になる。USB4 Gen 3はThunderbolt 3互換モードなので、Thunderbolt 3対応ケーブルで代用できる。USB4 Gen 3は、対応していないケーブルでも利用できる場合があるものの、機器本来の性能を引き出すには対応したケーブルが必要だ。