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充電速度もケーブル次第

 USBケーブルは充電ケーブルとしても活躍している。ノートパソコンに付属するACアダプターもUSB PDを利用したものが増え、ノートパソコンに電源専用の端子がないことも多い(図7)。モバイルバッテリーもUSB PD対応のモデルが安価に買えるようになっている。

USB PDで充電器の選択肢も増えた
USB PDで充電器の選択肢も増えた
図7 USB PD充電が普及したことにより、ノートパソコンのACアダプターは付属品でなくてもよくなった。モバイルバッテリーも急速充電に対応したモデルが増えている
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 USB PDは規格上どんなケーブルでも最大60W(20V/3A)で充電できる。実際にケーブルによって充電速度が変わるのかを試したのが図8だ。仕様の範囲であることもあり、100円均一ショップで購入したケーブルでも100W対応のケーブルとほぼ同じ電力で充電できた。バッテリー残量の増え方も、いずれも電力計を介さずに充電した場合と同じだった。

60W未満なら100円のケーブルでもほぼ同じ
60W未満なら100円のケーブルでもほぼ同じ
図8 ノートパソコン付属のACアダプター(最大65W)を電力計につなぎ、電力計とノートパソコンの間を100W充電に対応したケーブルと100円均一ショップのケーブルを比較した※1。電力はほぼ同じで、10分間の充電で増えたバッテリー残量も同じだった
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※1
デルの「Inspiron 13 5310(Core i7-11370H搭載モデル)」の付属ACアダプターに電力計「CT-2」(AVHzY)をつなぎ、CT-2とInspiron 13 5310の間のケーブルを交換して充電した。グラフは10分間充電して記録した供給電力の推移

 一方、充電専用ケーブルには注意が必要だ(図9)。USB PD以外の急速充電機能にはデータ用の信号線を使って電力を決めるものがあり、信号線を省略した充電専用ケーブルでは有効にならないことがある。この場合、つなぐことはできても本来の充電速度は得られない。試したところ、電圧が5Vで固定されてしまった(図10)。

充電専用ケーブルには要注意
充電専用ケーブルには要注意
図9 充電の際、端子を合わせるために変換アプターを使うこともあるだろう(左)。このとき、充電専用ケーブルには注意が必要だ(右)。「QuickCharge」などの高速充電ではデータ用の信号線を使う場合があり、充電専用ケーブルでは利用できない
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データ通信できないと電圧が5V固定に
データ通信できないと電圧が5V固定に
図10 100円均一ショップのUSB Type-Cケーブルを2本使い、片方の端子をType-Aに変換して充電を行った※2。充電専用ケーブルは変換アダプターを取り付けると電圧が5Vから変化しなくなり、電力は10Wに届かなかった
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※2
アンカー・ジャパンの「PowerCore 10000 PD Redux 25W」を使い、ASUS JAPANの「ZenFone 7」を充電した。変換アダプターを使用した際はUSB Type-A端子を使用した