遅さの原因を突き止め、弱点を徹底強化
「ネットの速度が遅い」「ウェブ会議中に通信が途切れる」──。最近、あなたはそんなトラブルに悩まされていないだろうか。
インターネットが遅いと感じることが増えた根本的な原因は、回線やWi-Fiの通信負荷が増大していることだ。YouTubeなど通信量の多い動画サービスが増え、ウェブ会議で同僚と打ち合わせをする機会も増えた。家族全員がパソコンやスマホからWi-Fiルーターに同時アクセスすることも珍しくない。
何年も前に構築した古い通信環境では、もはやこうした状況に対応できなくなった。今の時代に合った新しい通信環境を整える必要がある。
遅さの原因は主に3つ、まずは“犯人”の特定から
インターネットの通信速度が遅いのは、主に3つの原因が考えられる。
1つはインターネット回線が遅いこと。メガビットクラスの古い光回線のユーザーは、契約を見直したほうがよい。昨今は、最大通信速度1Gbpsの高速光回線が標準になり、さらに10Gbps、20Gbpsといった驚異の速度をウリにするサービスが続々と登場している。今やギガクラスの光回線が当たり前の時代だ(図1)。
遅さの原因の2つ目は、Wi-Fiルーターの規格が古いこと。6、7年前まで主流だったWi-Fi 4の最大通信速度は600Mbps。一方、最新規格の「Wi-Fi 6」の最大通信速度は9.6Gbpsで、Wi-Fi 4の約16倍だ(図2)。現在、Wi-Fi 6対応のルーターは1万円を切る価格で購入できる。4以前の古いルーターのユーザーは買い替えを検討したい。