映像技術の進化の主軸が、8Kに代表される高画質化から映像の視聴者や制作者の体験価値の向上に大転換している。それを後押しする大波が、インターネット上の仮想空間である「メタバース」とリアル世界の融合だ。映像は本格的に平面から飛び出し、全周360度や自由視点など新たな体験価値を提供する。これを実現する制作技術として、最近にわかに注目を集めているのが「ボリュメトリックキャプチャー」や「バーチャルプロダクション」である。映像制作の最前線から未来を見通す。(内田 泰、東 将大=日経クロステック/日経エレクトロニクス:上の写真はソフトバンクのデータを日経クロステックが撮影)