
「デジタルヘルス」分野で2021年に最も読まれた記事は、造影剤を使わなくても微小な血管を可視化できる装置に関するニュース「造影剤なしで手足の血流状態を可視化、『光超音波イメージング装置』を承認申請」だった。手や足の血管を撮影した画像のインパクトもあり、日経デジタルヘルスのFacebookページでも多くの「いいね!」を集めた。
光超音波イメージング装置は、ベンチャー企業のLuxonus(ルクソナス)が開発している。体表に近赤外パルスレーザー光を照射した際に発生する超音波をセンサーで受信して画像化する仕組み。血管の場合は赤血球中のヘモグロビンが光を吸収し、赤血球が熱膨張した際に超音波が発生する。2020年1月に最初の記事「さらば造影剤、0.2ミリの微小血管まで見える光超音波技術が変える『常識』 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/03553/ 」を掲載しており、今回は医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請をしたことを報じた。まずは血流障害の特定に利用することを想定しており、将来は乳がんや閉塞性動脈硬化症の検査などへ用途を広げる計画という。

その他には、米Apple(アップル)に関する記事が20位までに複数ランクインした。「Apple Watch」の心電図アプリケーションが日本で利用可能になったことを報じた「Apple Watchの心電図機能、ついに日本でも利用可能に」が7位に、新しいOS「iOS 15」で「ヘルスケア」アプリのデータを電子カルテと連携できるようになることを報じた「アップル『iOS 15』、ヘルスケアのデータを電子カルテと連携へ」が19位に入った。それらよりも上位の3位に「Appleが見据える『心電図』の次、注力するヘルスケア分野は」が入っており、読者はアップルの次の動きに注目していることが分かる。