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(画像:123RF)
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 2021年の日経クロステック、IT分野の有料記事で年間1位となったのは野村ホールディングス(HD)と野村証券が日本IBMを相手取り計約36億円の損害賠償を求めた裁判の記事だった。2019年3月の一審判決を覆して野村側の請求を棄却し、未払いの業務委託料など約1億円の支払いを命じた。同訴訟を巡っては2021年12月13日、野村側が最高裁判所への上告を取り下げて敗訴が確定したと日経クロステックが報じている。ほかにも野村HDが日本IBMに逆転敗訴した件を報じた記事がランクインした。

 暗号化ファイルをメールに添付して送付した後に、別のメールでパスワードを送付する手順、いわゆる「PPAP」についての記事も注目を集めた。日立製作所が2021年度から電子メールへの暗号化ファイルの添付を社内で禁止すると報じた記事が年間3位。富士通やNTTデータも脱PPAPに動いた記事もランクインした。セキュリティー対策としての意味が薄い上に、スマートフォンで添付ファイルを閲覧しづらいなど生産性の面でも問題が多いとされるPPAP。IT業界のほかにもセキュリティー対策として浸透している慣習を見直すきっかけになるだろうか。

 年間ランキングの2位は無線LANがいつのまにか切断してしまうトラブルについて、予想外の原因に直面した事例の記事。オフィスの無線LANに接続できなくなったり、通信が突然途切れたりするトラブルに遭遇した経験を持つ人は多いだろう。記事では解決に向けた担当者の奮闘ぶりと意外な原因を紹介している。ほかにも新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の不具合を取り上げた記事や、「IT資格実態調査」の結果を報じた記事などが人気を集めた。

有料記事(IT)のアクセスランキング
期間:2021年1月1日~12月17日
順位タイトル
1位野村HDが日本IBMに逆転敗訴の深層、裁判所が問題視した「X氏」の横暴な変更要求
2位無線LANがいつの間にか切れるトラブル、担当者の勘が見抜いた予想外の原因
3位日立がPPAP全面禁止へ、「秘文」の添付ファイル自動暗号化ツールも既に販売終了
4位野村HDが日本IBMに逆転敗訴のワケ、「工数削減に応じず変更要求を多発」と指摘
5位Android版COCOAを「無用の長物」にした重大バグ、4カ月以上見過ごされた理由
6位COCOA不具合放置の遠因か、開発ベンダー選定で繰り返された「丸投げ」の実態
7位「役立つIT資格」ランキングに異変、前回調査トップから9位に転落したのはあれ
8位富士通社員が大分県へ続々移住、「首都圏に住む理由がなくなった」
9位みずほ銀行「5度目」のシステム障害、原因はDBサーバーのハード故障
10位「一太郎」に罪なし、134件の法案誤り続出で政府デジタル変革に黄色信号
11位楽天とPayPayがつまずいたセールスフォース製品の「設定不備」、被害は氷山の一角か
12位開発言語の人気トップが交代、JavaやC/C++を抜き去ったのは
13位みずほ銀行システム障害の全容、データ更新のオーバーフローが発端に
14位みずほ銀行窓口業務ストップの真相、DC切り替えをためらい障害が長期化
15位京大病院がマイナカード保険証利用に「NO」を突き付けたワケ
16位富士通「ProjectWEB」情報流出問題の真相、ずさんな対応に不満や批判が噴出
17位ITベンダーが次々「脱PPAP」、日立に続き富士通やNTTデータも
18位売上高4割失うAI inside、社長が打ち明けた誤算と解約を見抜けなかった理由
19位SOAなのにトラブルが連鎖、みずほ銀行システム障害の謎
20位「PoCはもう古い」、AWSやスタバも顧客のDX支援コンサル大手が日本で本格始動