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 コロナ禍で在宅時間が増え、ヘルスケアに気を使い始めた人は多いだろう。筆者もその一人だ。パソコンに向かう時間が長くなったことで、肩や首のこりに悩まされるようになった。デスクワークの問題点を見える化するため、2021年10月14日にJINS(ジンズ)が発売したメガネ型ウエアラブル端末「JINS MEME(ジンズ ミーム)」(第2世代モデル)に注目した。

JINS MEME(ボストン・ブラウンデミ)
JINS MEME(ボストン・ブラウンデミ)
(撮影:筆者)
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 実は2015年11月発売のJINS MEME初代モデルを見たとき、コンセプトに引かれたものの、見た目のゴツさと重さから「普段使いは難しいかもしれない」と感じたのを覚えている。しかし第2世代は一般的なメガネの形状に近づき、フレームのデザインも増えた。今回、第2世代のJINS MEME(以降はJINS MEMEと表記)を試用する機会を得て、3週間ほど使ったレビューをお届けする。

JINS MEMEのテクノロジー

 JINS MEMEはノーズパッド周りにある「CORE」と呼ぶ部分にBluetooth、バッテリー、6軸モーションセンサー、眼電位センサーを集約している。

ノーズパッド周りの「JINS MEME CORE(コア)」
ノーズパッド周りの「JINS MEME CORE(コア)」
(撮影:筆者)
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 6軸モーションセンサーは直行するX軸、Y軸、Z軸の3軸について、加速度センサーとジャイロセンサーで体軸を測定する。目の動きを検知する眼電位センサーは眼球の電位を検知し、まばたきと視線移動を測る。この数値をJINSのアルゴリズムにより判断し、集中度や落ち着きなどを算出する。

6軸モーションセンサー
6軸モーションセンサー
(出所:JINS)
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眼電位センサー
眼電位センサー
(出所:JINS)
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