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 名古屋市にある久屋大通公園の北エリア・テレビ塔エリアで2020年9月にオープンした「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」。南北に伸びる約900メートル、広さ約5万4500メートルの開放的な広場に、ブランドショップやレストラン、カフェ、書店などが立ち並ぶ。

 名古屋の新たなシンボルの1つといえるこの広場を舞台にして現在、新生NTTドコモグループにとって試金石となるプロジェクトが進行している。NTTドコモとNTTコミュニケーションズ(コム)、三井不動産、三井不動産商業マネジメントが2022年4月に発表したデジタルマーケティングの共同プロジェクト「販売促進高度化に向けた実証実験」だ。

名古屋市にある久屋大通公園の北エリア・テレビ塔エリアで2020年9月にオープンした「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」
名古屋市にある久屋大通公園の北エリア・テレビ塔エリアで2020年9月にオープンした「Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク)」
(撮影:日経クロステック、以下同)
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 同プロジェクトに携わる1人、NTTコム東海支社ビジネスソリューション営業推進部門第一グループの柴建佑担当課長はNTTドコモと本格的に組んだことで「『身近にこれほど大きな“武器”があったとは』という新鮮な驚きがあった」と話す。一体どんなプロジェクトなのか。

コムのプロジェクトにドコモが合流

 同プロジェクトの特徴は、各社が保有するリアルとデジタルのビッグデータを掛け合わせて顧客動向を分析する点だ。

 具体的には、NTTコムがHisaya-odori Parkの実店舗に設置したカメラ映像などを解析して得る人流データや、三井不動産が保有するMSP(三井ショッピングパークポイント)会員の客数や属性といったデータ、NTTドコモが保有する9000万件以上のdポイントクラブ会員の統計データを利用する。

 これらのデータを顧客の興味・関心や趣味・嗜好、潜在顧客を推定するNTTドコモの先端技術「顧客理解エンジン」で分析し、Hisaya-odori Parkの店舗へ来店を促したい顧客層を明確化する仕組みだ。

 さらに、分析結果を基に顧客の趣味や嗜好に合ったeクーポンなどを配信し、来店の促進や購買率の向上を目指す。店舗に対しても新規イベントの検討や新メニューの開発などに資するデータを提供していくという。