
(出所:123RF)
「ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)に感染して数億円規模の損失を被った」「凶悪なマルウエア(悪意のあるプログラム)が活動を再開した」「多くの企業システムに使われるソフトウエアのライブラリーで脆弱性が見つかった」――。サイバー脅威のニュースを見ない日はなくなった。攻撃の手口も巧妙化が進む一方だ。適切に対処するには守る側が「常識」を上書きし続ける必要がある。
「ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)に感染して数億円規模の損失を被った」「凶悪なマルウエア(悪意のあるプログラム)が活動を再開した」「多くの企業システムに使われるソフトウエアのライブラリーで脆弱性が見つかった」――。サイバー脅威のニュースを見ない日はなくなった。攻撃の手口も巧妙化が進む一方だ。適切に対処するには守る側が「常識」を上書きし続ける必要がある。
日本の企業や組織に所属する人の4人に3人が同じパスワードを使い回している。「認証といえばパスワード」という慣習を見直すべきときが来ている。
サイバーセキュリティー対策の強化を経営課題と認識する企業が実践する2つ目の新常識は「マルウエア(悪意のあるプログラム)対策ソフト頼みをやめる」である。従来ソフトではマルウエアの一種であるランサムウエア(身代金要求型ウイルス)の脅威を防ぎ切れないためだ。
セキュリティー対策に積極的な企業は新たな技術やサービスを取り入れ、新常識を確立しつつある。主なものは3つある。1つ目は「VPN(仮想私設網)をやめる」だ。
長年の積み重ねで確立されたセキュリティーの「常識」が通用しない事態が最近になって相次いでいる。壁を立てているのに不正侵入され、ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)でデータを暗号化されてしまうといった具合だ。多くの企業や組織でこれまでのセキュリティーの常識のアップデートが急務だ。