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 米ボストン コンサルティング グループは、2021年7月に量子コンピューターが利用者や提供者にもたらす価値を予測しました1)。量子コンピューターの発展を3段階に分け、利用者(ユーザー)側は営業利益、提供者(ハードやソフトなどの技術プロバイダー)側は売上高として、世界市場で年間に得られる金額を合計した数字です。

 各段階の意味は今後の一問一答で説明するとして、目を引くのは最後の段階です。量子技術が成熟した2040年以降の予測値がこれで、量子コンピューターの利用者は4500億~8500億ドル(約50兆~94兆円)、提供者は900億~1700億ドル(約10兆~19兆円)もの金額を獲得すると見積もりました。

量子コンピューターがもたらす価値
量子コンピューターがもたらす価値
(出所:ボストン コンサルティング グループが発表したデータ1)を基に1ドル=110円として作成)
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 2021年の情報通信白書によると、世界のクラウドサービスの市場規模が約4200億ドル、データセンターの市場規模が約340億ドル(いずれも2021年の予測値)ですから2)、これらを大きく超える新市場がこれから生み出されていくわけです。

参考文献1) J-F. Bobier et al., "What Happens When ‘If’ Turns to ‘When’ in Quantum Computing?," Boston Consulting Group, Jul. 21, 2021. 参考文献2) 総務省、「令和3年版情報通信白書」、2021年7月.

次回の一問一答