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 「Visual Studio Code」(VSCode)はMicrosoftが開発している高機能コードエディターです。今回は、自分用にカスタマイズされた環境で、いつでもどこでも開発を行うための拡張機能を紹介していきます(表4)。

表4●いつでも同じ環境で開発するための拡張機能
表4●いつでも同じ環境で開発するための拡張機能
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【1】 Settings Sync

 複数の端末間でVSCodeの設定を同期する拡張機能です。どの端末でも使い慣れた同じ環境で開発をすることができます。同期できる機能は次のようなものがあります。

  • 「設定」の内容
  • キーボードショートカット
  • ユーザースニペット
  • 拡張機能
  • UI(メニューや画面のレイアウトなど)

 設定方法を説明します。同期の設定を行うためには、MicrosoftアカウントかGitHubアカウントが必要ですのであらかじめ作成しておいてください。まず、VSCodeの「管理」アイコンを押してメニューから「設定の同期をオンにする」を選びます。そして、図25の画面上に表示される「サインインしてオンにする」ボタンを押し、MicrosoftかGitHubを選ぶとブラウザが開くので、ブラウザでログインし、画面の指示に従ってブラウザから再度VSCodeを開きます。VSCode側で認証を許可すると同期が行われるため、VSCodeを再起動してください。

図25●「設定の同期をオンにする」画面の「サインインしてオンにする」ボタンを押す
図25●「設定の同期をオンにする」画面の「サインインしてオンにする」ボタンを押す
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 ここまででVSCodeの設定がサーバーに保存されます。VSCodeの「管理」アイコンから「設定の同期がオン」を選択して「設定の同期 : 設定を表示する」を開くと、現在の設定を確認できます。

 ほかの端末でも同期をオンにすることで、サーバーに保存した設定が反映されます。サーバーとローカルで設定に差異がある場合は、設定をマージするか置換するかを聞かれますので、いずれかを選択してください。