全7439文字
PR
仮想化技術を使った仮想的なPCでもサーバーを構築できます。その一つが「クラウドコンピューティング」です。ここでは「Amazon Web Services」(AWS)を利用してWebサーバーを構築してみましょう。クラウドで提供される仮想的なPCは事業者のデータセンターに設置されているため、インターネット経由で作業します。

 サーバー構築では、仮想化技術をベースにした「クラウドコンピューティング」と呼ぶインターネットサービスを利用するのが一般的となっています。一言でクラウドコンピューティングといっても、さまざまな種類があります。

 米Amazon.com社のクラウドコンピューティング「Amazon Web Service」(AWS)が提供する代表的なサービスの一つが、「IaaS」(Infrastructure as a Service)と呼ばれる種類で、ハードウエアリソースやインフラをインターネット経由で提供します。

 ほかにも、サービスやアプリケーションを提供する「SaaS(Software as a Service)」、アプリケーションを動かすためのプラットフォームを提供する「PaaS(Platformas a Service)」などがあります。

 IaaSでは、ネットワークやサーバーマシンといったインフラをオンデマンドに利用できます(図1)。サーバーマシン/ストレージ/ネットワークといったハードウエアリソースが抽象化されていて、メニューを選択するだけでサーバーを構築できます。また、APIやGUIを通してリソースをリモートから自在に操作できるため、需要に応じて瞬時にCPUやメモリーをスケールアップしたり、サーバー台数をスケールアウトしたりできます。

図1 クラウドコンピューティングの一つ「IaaS」の概要
図1 クラウドコンピューティングの一つ「IaaS」の概要
[画像のクリックで拡大表示]

 料金は従量制で、ネットワークトラフィックやサーバーリソースの使用量に応じて課金されます。設備や装置を導入・管理する必要がないため、初期コストや運用コストを抑えられ、大規模なインフラから個人のサーバーまで幅広く対応します。

 IaaSは、AWSのほか「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」(GCP)でも提供されています。AWSはいち早く開始したサービスで国内にもユーザーが多く、大きなシェアを占めています。