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 2022年、各種RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールはさらに進化し、ソフトウエアのロボット(ソフトロボ)の開発や運用、保守の手間を大幅に省けるようになる。

 2021年、RPAの普及は加速した。「大企業や首都圏だけでなく地方にも浸透してきている。人材不足が深刻な業界・業種などでの活用も顕著だ」。RPAツール「BizRobo!」のベンダーであるRPAテクノロジーズの吉岡直哉ストラテジックマーケティング部部長はこう話す。「WinActor」を手掛けるNTTアドバンステクノロジの松浦由美子AIロボティクス事業本部カスタマーリレーション部門部門長も「中小企業や自治体などでの導入が多くなっている」とする。

図 2021年のRPA市場の動きと2022年のRPAツールの動向
図 2021年のRPA市場の動きと2022年のRPAツールの動向
普及を受けてRPAの開発や運用機能が充実へ
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 普及拡大と並行して、ベンダー各社はローコードの開発環境を追加したり、導入支援サービスに力を入れたりもしてきた。2022年、RPAツールはクラウドサービスと他システムとの連携や、クラウド操作の自動化が容易になるよう進化していく。

 米セールスフォース・ドットコムは2022年内にも国内で、Salesforce Platformの追加機能として、RPAのように業務フローを自動化できる「MuleSoft Composer for Salesforce」を提供する。セールスフォース・ドットコム、MuleSoftの平山惠子プロダクトマーケティングマネージャーは「業務部門の担当者でもマウス操作でSalesforceと外部システムを手軽に連携できる」と説明する。

 クラウドを対象にしたRPA開発の手間も減っていく。米ユーアイパスは2021年10月、RPAツール「UiPath」の最新版と併せて新サービス「UiPath Integration Service」の提供を始めた。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使ってクラウドサービスの操作を自動化できるサービスである。

 開発効率を高める関連サービスも充実していく。RPAテクノロジーズは2021年9月、開発済みのソフトロボやソフトロボの部品を共有できるサービス「Robot-HUB」の提供を始めた。「すぐに使えるロボットのパーツなどを提供することで、ユーザーの初期段階におけるロボット開発のハードルを下げる」と吉岡部長は狙いを語る。