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 フランスValeo(ヴァレオ)は2022年1月4日(米国時間)、同社の第3世代LiDAR(レーザーレーダー)を公開した(図1)。第2世代品から対応車速を130km/hへと大幅に引き上げた。高級車を中心とした「レベル3」自動運転の拡大に伴う需要増加を狙い、24年に市場投入する。

図1 ヴァレオの第3世代LiDARによる検出画像
図1 ヴァレオの第3世代LiDARによる検出画像
(出所:ヴァレオ)
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 「自動運転レベル3はLiDARなしでは実現不可能だ」。ヴァレオDeputy Chief Executive Officer(副最高経営責任者)のChristophe Perillat(クリストフ・ペリヤ)氏は「CES 2022」でこう力を込めて、同LiDARなどについて説明した(図2)。

図2 ヴァレオ副最高経営責任者のクリストフ・ペリヤ氏
図2 ヴァレオ副最高経営責任者のクリストフ・ペリヤ氏
CES 2022における同社のプレスカンファレンスの様子をキャプチャー。
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 ヴァレオは、30年までに高級車クラスにおいて新型車の最大30%がレベル3の自動運転システムを搭載するとみている。乗用車にとどまらず、配送ロボットやロボタクシーといった自動運転車両、農機や建機向けの需要も高まり、LiDARの市場規模は同年までに500億ドル以上に達すると予想する。