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 中国家電大手のHisense(ハイセンス)は2022年1月4日(米国時間)、8K解像度で120Hz駆動に対応した画像処理チップセットを開発したとテクノロジー見本市「CES 2022」で発表した。同年第1四半期に量産を開始する予定で、同社の8K対応テレビや業務用8K放送製品、モニター用製品などに搭載される。

CES 2022でHisenseは、8K120Hz対応の画像処理チップを発表した
CES 2022でHisenseは、8K120Hz対応の画像処理チップを発表した
(写真:Hisenseの配信動画よりキャプチャー)
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 本チップセットは、2万個以上のLEDバックライト分割に対応する機能を備えるほか、映像の精細感やコントラスト、映像の奥行き感などを高める「AIセンシング機能」を搭載するという。

 このほか、HisenseはCES 2022に合わせて8K対応のミニLED搭載テレビ「ULED 8K Mini-LED」シリーズや、レーザー光源の超短焦点プロジェクターを使ったテレビ「8K Laser TV」シリーズも発表。これらに新開発のチップセットを搭載していくとみられる。

Hisenseの次世代8K対応製品
Hisenseの次世代8K対応製品
次世代のULED 8K Mini-LEDシリーズと8K Laser TVシリーズを発表した。(写真:ハイセンスジャパン)
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 Hisenseは一般的な液晶テレビと比べて電力効率が高いとして、レーザーを投射して映像にするレーザーテレビ(Laser TV)製品の普及に力を入れている。発表会で同社は25年までのLaser TVのロードマップを発表。プロジェクター部分の大きさを20年の製品比で30%まで小さくし、コストを21年の製品比で55%まで削減していく考えだ。

2025年までのLaser TV製品開発のロードマップ
2025年までのLaser TV製品開発のロードマップ
(写真:Hisenseの配信動画よりキャプチャー)
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