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 米Canon U.S.A.(キヤノンUSA)は、1台のカメラを使って複数のフルHD(1920×1080画素)映像を生成する技術を開発した。名称は「AMLOS(Activate My Line of Sight)」。例えばオンライン会議で、発表者の顔や手元、ホワイトボードなどに画面の領域を分けて映し出せる。新型コロナウイルス禍において底堅いオンライン需要に対応する。2022年春の提供を目指す。対応するカメラも併せて売り込む。

Canon U.S.A.の「CES 2022」での発表
Canon U.S.A.の「CES 2022」での発表
(出所:Canon U.S.A.)
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 米国時間22年1月4日に、テクノロジー見本市「CES 2022」で発表した。登壇したCanon U.S.A. Marketing Supervisorの前田広平氏は「(参加者は)発表者の顔の表情や反応などを読み取りやすくなる」と同技術の効果を説明した。1台のカメラでは映像が単調になりやすいが、同技術を使えばこれまで以上に意思疎通を図りやすくなるという。

 映像の視点切り替えも柔軟性が高く、「同じ場にいるようにオンライン会議に参加することが可能」(Canon U.S.A.)という。そのほか、カメラの前で特定のジェスチャーをすることで、[1]会議の開始、[2]注目すべき視点の設定、[3]被写体の拡大、といった操作が可能である。

 キヤノンが強みとする画像の認識や処理技術を生かした。ホワイトボードの反射や歪(ゆが)みを自動で補正し、人間の映り込みなども自動除去できるようにした。

 米Microsoft(マイクロソフト)と協業し、同社が手掛けるオンライン会議ツール「Microsoft Teams」や、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」との連携を実現する。既存の仕組みに対応することで利用者の導入ハードルを下げる。