これまで全世界のテレビメーカーのほとんどが有機ELテレビに韓国LGディスプレイ(LG Display)製の白色有機ELパネルを採用していたが、今後は事態が変わりそうだ。韓国サムスンディスプレイ(Samsung Display)が、新有機ELパネル「QD-OLED」(サムスンはQD-Displayと称す)をデビューさせたからだ。すでに親会社の韓国サムスン電子(Samsung Electronics)とソニーグループが採用に踏み切った。ソニー製品は今回のCES会場でお披露目された。サムスンはプレスカンファレンスでは見せなかったが、隣接するアンコアホテルのサムスンディスプレイのスイートで、関係者に披露した。
早くもCESの主宰団体、CTA(コンシューマー・テクノロジー・アソシエーション)が選ぶ2022 Best of Innovation Awardに、サムスンの65型のQD-OLEDテレビが選出されている。スイートではこの65型、55型のテレビ、米デル(DELL)向けの34型のモニターディスプレーが展示された。ソニーは65型、55型のQD-OLEDテレビを「A95Kシリーズ」として展開する。