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ドライバー監視や顔認証、読唇に対応

 一方のアダプタビリティー(適応性)とは、乗員の「見守り」や嗜好に合わせるカスタマイゼーション、OTA(Over the Air)によるソフトウエアアップデートなどを通じた継続的な機能向上のこと。

 乗員を把握するため、運転席の斜め前に配置したカメラや、運転席と助手席の間の天井に備えたToF(Time of Flight)方式の距離画像センサー(以下、ToFセンサー)などを利用する。

運転席のななめ前にカメラを配置
運転席のななめ前にカメラを配置
写真右上に見える黒い物体がカメラである(撮影:日経クロステック)
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運転席と助手席の間の天井にToFセンサーを配置
運転席と助手席の間の天井にToFセンサーを配置
(撮影:日経クロステック)
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 カメラで運転者を監視し、眠気が生じていないか、寝ていないかを検知できる。唇の動きから発言を推定し、操作に利用する機能も備えるという。

 ToFセンサーは、顔認証やジェスチャー操作に利用する。個人を特定し、その人の好みに合わせた映像テーマをディスプレーに表示したり、加減速音を設定したりできる。出展車両ではソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが手掛ける映画作品を使った映像や加減速音を選べるようにしていた。

映像作品をテーマにした表示や加減速音を設定できる
映像作品をテーマにした表示や加減速音を設定できる
(撮影:日経クロステック)
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 加えて運転者の姿勢や頭の向きなどに応じて、電子ミラーに表示する映像の角度を切り替えることも考えているという。

主要操作部は3カ所

 HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)にも工夫を凝らす。前述のジェスチャー操作に加えて、音声入力に対応した。出展車両では米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の音声対話機能「Alexa」を利用して音楽を再生していた。

 さらに運転席周辺にはステアリングホイール部以外に大きく3つの操作部を用意し、操作性の向上を図った。

 第1に、フロント部にあるディスプレーのタッチパネルだ。スマートフォンを操作するように、各種コンテンツの選択や再生、地図などに切り替えられる。フロント部のディスプレー間でコンテンツを移動させることもできる。例えば、地図表示を運転席側から助手席側に、あるいはその逆へと直感的に行き来させられる。

地図表示を助手席側から運転席側のディスプレーへと直感的に移動できる
地図表示を助手席側から運転席側のディスプレーへと直感的に移動できる
(撮影:日経クロステック)
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 第2に、運転席と助手席の間にある、タッチパネル付き小型ディスプレーである。エアコンの操作や背もたれの角度と位置の調整などに利用する。第3に、手元にあるジョグダイヤル風のコントローラーだ。フロント部のディスプレーに表示されたアイコンやコンテンツの選択などに利用する。運転中に前方を見ながら操作できるように配慮している。

運転席と助手席の間にある小型ディスプレー
運転席と助手席の間にある小型ディスプレー
エアコンの操作や背もたれの角度と位置の調整などに利用する。写真の下側に見えるのが、ジョグダイヤル風のコントローラー(撮影:日経クロステック)
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 このほか、上方にあるToFセンサーの周囲にも操作部がある。後部座席ではディスプレーのタッチパネルと、前述の小型ディスプレーやコントローラーと同様のものを配置した。

後部座席の様子
後部座席の様子
ディスプレー2つと、中央下に操作用の小型ディスプレーがある(撮影:日経クロステック)
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後部座席側にあるジョグダイヤル風のコントローラー
後部座席側にあるジョグダイヤル風のコントローラー
(撮影:日経クロステック)
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