Web会議で相手と会話するには、最低でもマイクとスピーカーが必要。ノートパソコンのマイクやスピーカーでも最低限の通話はできる。だが、騒がしい場所だと自分の声や相手の声が周囲の雑音でかき消されてしまい、満足な通話ができないこともある。そんなときは、ノイズキャンセリング機能を搭載するヘッドセットがあると便利だ。
デンマークの大手ヘッドセットメーカーであるGNグループの「Jabra(ジャブラ)」は高性能をうたうヘッドセットのブランドだ。国内で2021年10月15日に発売されたJabraブランドの「Evolve2 75」はノイズキャンセリング機能を搭載したBluetoothワイヤレスヘッドセットで、直販サイトの価格は4万1800円(税込み、2022年1月上旬時点)。パソコン用のヘッドセットの中ではかなり高級な部類に入るだろう。この製品を使えば、どれほどWeb会議が快適になるのか。レビューしてみた。
本体は小型で軽量だ。重さはたった197gしかないため、頭に装着してもほとんど気にならない。ヘッドホンのバンドは長さを調節できるので、頭のサイズに合わせやすい。頭を挟み込む力が適度に弱いためか、半日ほど装着してもバンドで頭が締め付けられて痛くなるようなことはなかった。
イヤーカップは耳にほどよく密着して、耳に取り付けただけでも周囲の雑音は入りにくい。イヤーカップの素材はレザーを採用し、肌触りはかなり良い。長時間利用しても肌が荒れるようなことはなかった。また、イヤーカップの通気が良いのか、耳が蒸れることもなかった。
長時間利用しても違和感ないので、Web会議に限らず普段使いできる。
両手の親指で操作しやすい場所に配置されたボタン
本体の右側には音量調節と音楽の再生/一時停止、通話応答のボタンがある。左側には電源スイッチとノイズキャンセリングのボタンが備わっている。
ボタンが左右に分かれていて、装着時にはどのボタンも親指が届きやすい場所にあるので操作しやすい。右側にある通話応答ボタンは通話の応答や終了のほか、Microsoft Teamsを利用しているときはTeamsからの通知を開くために使える。
本体側面には「ビジーライト」という赤色LEDを備えていて、通話中は赤く光る。あらかじめ周囲に伝えておけば、通話を邪魔されにくくなるだろう。